遺品整理をする上で必ず迷うのが、想い出の写真の扱いです。
故人の姿がしっかりと見られるのはもう写真やビデオの記録だけ。そう考えると、写真やビデオは捨てづらいものです。いつまでも処分をためらってしまう気持ちは、よくわかります。当たり前のことです。
ですが、遺品整理中にこれら写真の整理をやりだすと、すべての作業が止まってしまいます。ですので、古い写真やアルバムは一切見ずにとりあえずの「保留箱」にいれるようにします。
そして家の中で、遺品の仕分けができたら、写真の整理にとりかかります。
ただ、あまり悠長にしているわけにもいきません。写真やアルバムはいつまでもそのままには出来ない理由があります。
場所をとってしまう問題よりも、もっと重要なこと、それは写真の劣化です。
写真もフィルムも劣化する
プリントした写真もネガフィルムも、色あせやカビにより劣化していきます。これはもう避けられませんので、想い出として残したいなら早急に写真をデジタル化する必要があります。
デジタル化にはいくつか方法がありますが、自分でやるには相応の知識と準備、そして労力がかかります。
当サイトでは、自力でのスキャンではなく、写真のスキャンサービスに依頼する方法をご紹介します。それが一番安全で確実だからです。
写真の保存状態によって使うサービスが変わる
デジタル化すべき写真には、大きく分けて3つの形態があります。
- 紙焼き写真
- アルバムに貼った写真
- ネガフィルム
それぞれ説明します。
バラバラに保存してある写真のスキャン
紙焼き写真、つまりL版などでプリントした写真は、専用のスキャナで取り込むのもわりと簡単です。アルバムに貼らずに保管されている場合ですが。
ただし、枚数が多いとかなり時間がかかります。また、慣れない人がやると写真のほこりがそのままスキャンされたり、画像がゆがんだりして、データ化は出来たけどクオリティが低いといったことが起こります。
せっかく写真をデータ化するなら綺麗に保存しておきたいですよね。時間がかかったうえに、仕上がりがイマイチであれば骨折り損です。
そこで、専門業者の写真スキャンサービスに依頼してしまいましょう。写真をまとめて送るだけで、データ化されて返ってきます。
故人の写真は二度と撮ることはできません。こういう大事なものは、信頼と実績のある大手がおすすめです。
写真ならやはりフジフィルムでしょう。料金も手頃でおすすめです。
アルバムに貼り付けてある写真のスキャン
アルバム写真の場合、写真を差し込んで使うタイプのアルバムであれば、扱いはバラバラの紙焼き写真と同じです。やっかいなのは糊で貼り付けるタイプのアルバムです。
昔は残しておきたい写真ほど、こうやってべったりとアルバムに貼って保存していたので、分厚いアルバムが何十冊もあるという家庭も多いでしょう。
残念ながらそこまでしっかりと貼り付けてガードしても、写真の劣化は進んでいます。かなり色あせている写真が多いと感じることでしょう。
このタイプのアルバムを電子化しようとすると、そのままカメラで撮影するか、引きはがすかしかありません。
しかし、やってみると分かりますが、デジカメやスマートフォンのカメラで撮ると、光が反射してうまく撮れません。写真を引きはがそうとしても、かなり強力に貼り付いているのでほぼ不可能です。
そこで利用するのが、富士フイルムのアルバム丸ごとスキャンです。
富士フイルムでは、アルバムをそのまま送ると、専用のスキャナで一枚ずつデータ化してくれます。もちろん光の反射などはありません。きっちりと色合いの補正もしてくれます。
デジタル化したいアルバムを箱に詰めて送れば、データ化された写真DVDと原本のアルバムを送り返してくれます。
返ってきたアルバムは、とっておいてもいいですが、場所をとりますのでできれば処分しましょう。なかなか捨てづらいものですが、とっておいても劣化が進んで見られなくなるので、結局は同じことだと思えば少しは気が楽になるでしょうか。
「想い出は心のなかに」などともいいますが、この場合はさらにデジタル化して写真を残したのだから、半永久的に残ることになります。思い切って家の荷物は減らしてしまいましょう。
ネガフィルムのスキャン
ネガフィルムのまま未現像となっている写真もデジタル化できます。もちろんポジフィルムや白黒フィルムでも問題ありません。
わざわざプリント写真として出力するのではなく、そのままスキャンしてデジタル化できます。
やはりおすすめはフジフィルムです。富士フイルムは、フィルムカメラにおいての経験値が他の企業とは圧倒的に違いますので、安心感があります。
費用はかかりますが、故人の想い出を半永久的に保存できますので、この機会にすべて出し切ってしまいましょう。
カビの生えた写真、破れた写真はどうするか
劣化が進んでカビが生えた写真や、一部が破損してしまった写真でも、スキャンサービスにそのまま送ってしまってかまいません。
汚れている場合は簡易クリーニングをして、できるだけ綺麗にスキャンしてくれます。
また、レタッチといって画像補正も行ってくれますので、細かなホコリなどはスキャン後の写真には写り込みません。
自分で1枚1枚やるのは、画像加工ソフトの知識もいりますし、かなり手間です。代行サービスにサクッと依頼してしまいましょう。
写真を捨てることは故人を忘れることではありません
故人が写った写真やアルバムを処分することは、故人を忘れたり遠くにやってしまうことではありません。むしろデジタル化することで半永久的に姿を残すことができます。
プリント写真のままでは、いずれ劣化して見られなくなります。より身近に、良い状態のまま故人との想い出を残すために、デジタル化を進め、紙は処分してしまいましょう。
FUJIFILMMALL(フジフイルムモール)
プリント写真スキャンサービス